事務局だより(2016年10月26日)

10月の講演会では、初めての試みとして、渋谷の会場ではなく、横浜の開港資料館をお訪ねし、副館長の西川武臣先生からお話を伺った後、館内をご案内いただきました。図像をもとに、まさにペリーが歩いた場所を示していただくなど、臨場感あふれる楽しいエクスカーションになりました。開港資料館訪問後、海外移住資料館も見学し、地球規模の人の往来を実感できました。

次回11月は、韓国と日本の関係をめぐって、最近の政治経済の出来事だけでなく、歴史や映画を通して語っていただきます。どうぞ奮ってご参加ください。

次回講演会は、12月17日(第3土曜日)午後3時から、八重山諸島の歴史と文化についてお話しいただく予定です。また、講演会終了後は、忘年会を催すことになっています。

詳細は追ってお知らせいたします。


今年は10月に入っても長々と太平洋の高気圧が居座っていましたが、平地にもようやく秋の澄んだ空気が下りてくるようになりました。寒さに向かう季節は、わびしさに胸ふたぐ思いがするときもありますが、四季折々の楽しみをお暮しください。

きのふよりけふより明日うすもみぢ(鶴見遊太)

第134回講演会のお知らせ

韓国と日本―現在・過去・未来―

日付: 2016年11月12日(土)
時間: 16:00 – 18:00
場所: 渋谷アイビスビル10階 (エレベータで9階へ上がり階段でお越しください)

講師:
田村紀之(たむらとしゆき)氏(二松学舎大学客員教授)
1941年京都生まれ。一橋大学大学院経済学研究科博士課程修了。東京都立大学経済学部名誉教授、二松学舎大学名誉教授、二松学舎大学客員教授。専門は、理論経済学、アジア経済論。著書に『韓国経験の政治経済学-ポスト権威主義の課題』(青山社)、『近代朝鮮と明治日本-十九世紀末の人物群像-』(現代図書)、『市場社会の経済分析』(新評論)など。東洋経済日報紙に『韓流シネマの散歩道』を連載中。

概要:
現在の安倍政権と朴政権が両国関係で抱える諸問題から、近代史における両国関係、今後の展望まで、中国や北朝鮮という要因も踏まえてお話しいただく予定です。その際、韓流ドラマや映画における諸問題の扱われ方にも触れていただきます。当日は、レジュメのほかに、研究ノート『植民地主義と映画-日韓のポストコロニアル問題-』、『中国の農民工問題とその周辺-予備的考察-』などを配布いたします。