中国東北部訪問の参加者を募集します

中国東北部(ハルビン、方正、瀋陽、撫順、大連)6日間訪問(2018年7月15日出発、7月20日帰国)が計画されています。予算は20万円程度の予定です。ご関心がおありの方は、お問い合わせ下さい。

お問い合わせ先
info@@npo-if.jp(※迷惑メール防止のため「@」を重ねています。ひとつ削除してください)

事務局だより(2018年1月24日)

 前回1月の講演会では、日本企業の駐在員として、家族と住みついたケニアの生活体験を当時の写真を交えながらお話しいただきました。高度経済成長期を経て、海外、特に発展途上の国々に進出していった企業人の公私の情景を興味深く拝聴しました。
 次回の講演会では、海外に渡ったアメリカの女性宣教師たちの日記や書簡といった個人的文書を踏まえながら、従来の大きな枠組みとは異なる相貌のもとに、国民や国家間の歴史についてご考察いただきます。

 3月の講演会は3日(第1土曜日)になります。北方領土(南千島諸島)をめぐるお話を伺う予定です。また、4月のテーマは沖縄です。
 詳細は追ってお知らせいたします。


 本年も皆さまのご指導ご鞭撻を請いつつ、本NPOを運営してまいりたいと存じます。どうぞよろしくお願いいたします。
 大寒以降、例年に比べても冷え込みの厳しい日が続いています。健康にご配慮しつつ、歳寒の生活をお楽しみください。

―雪をよろこぶ児らにふる雪うつくしき(山頭火)

第148回講演会のお知らせ

エゴ・ドキュメントからとらえるトランスナショナル・ヒストリー:アメリカ合衆国の女性宣教師が見た両大戦間期の国際関係

日付: 2018年2月10日(土)
時間: 16:00 – 18:00
場所: 渋谷アイビスビル10階 (エレベータで9階へ上がり階段でお越しください)

講師:
佐々木 一惠(ささきもとえ)氏
 現在、法政大学国際文化学部准教授で専門はアメリカ史です。ジェンダーの視点から宗教と社会運動を考える研究に取り組んでいます。昨年までは、20世紀初頭のアメリカ人女性宣教師の中国における活動に関する研究を行ってきました。アメリカ合衆国が帝国主義列強の一員として国際社会でのプレゼンスを高めるなか、プロテスタント教会による海外宣教活動が「グローバル近代」のリベラリズムやジェンダー・ポリティクスを内在化していった過程を分析した単著Redemption and Revolution: American and Chinese New Women in the Early Twentieth Century (Cornell University Press, 2016)を出版しました。現在は、20世紀転換期のニューヨーク市を事例に、20世紀転換期のアメリカ合衆国におけるプロテスタント教会と世俗主義の関係を分析することで、この時期におけるプロテスタンティズムの変容とアメリカ市民社会の再編の相互連関性を明らかにしていく研究に取り組んでいます。

概要:
 昨今、「大きな物語(メタナラティブ)」としての国民史(ナショナル・ヒストリー)や国家間の関係に注目した外交史や国際関係史を批判的に乗り越える試みとして、トランスナショナル・ヒストリーという分野の研究が進んでいます。今回の発表では、エゴ・ドキュメントと呼ばれる日記、書簡、自伝、回想録などの一人称語りの自己文書から、このトランスナショナル・ヒストリーにアプローチしていこうと思います。
 対象とするのは、アメリカ合衆国のプロテスタント教会の海外宣教師として、両大戦間期に中国に渡った女性たちです。彼女たちは、家庭ではなく外の世界で生きていくことを目指した、いわゆる「新しい女」でもありました。今回の発表では、拙著『Redemption and Revolution』を下敷きに、近代的な女性主体の形成と進歩史観に彩られた「大きな物語」との間の連関性・矛盾・齟齬を、女性宣教師たちの語りの中から探っていく予定です。

事務局だより(2017年12月26日)

前回12月の講演会では、イタリア南ティロールの伝統文化団体「射撃協会」の活動に焦点を当て、国境によってオーストリアと分断されたドイツ系住民の政治的主張の様相を、同地域が歩んだ歴史的経緯を踏まえつつご説明いただきました。
新年1月は、ケニアに駐在経験のある講演者をお迎えし、映像を交えながら現地の人と生活についてお話を伺う予定です。
どうぞ奮ってご参加ください。

2月の講演会は、10日(第2土曜日)に開催予定です。ジェンダーを通してアメリカ史や米中関係を研究されている講演者からお話を伺う予定です。3月は北方領土(南千島)についての講演会を予定しています。
詳細は追ってお知らせいたします。


2017年も皆さまの温かいご支援を受けて、滞りなく本NPOを運営することができました。心より御礼申し上げます。くる年が皆さまにとって豊かな心身の日々と充実の時をもたらしてくれますことを願ってやみません。

―何かしら遠く遠くと年暮るる(富安風生)

第147回講演会のお知らせ

ケニア滞在記

日付: 2018年1月13日(土)
時間: 16:00 – 18:00
場所: 渋谷アイビスビル10階 (エレベータで9階へ上がり階段でお越しください)

講師:
東 誠(あずま まこと)氏
1941年生れ。1965年大学卒業後、東レ(株)に入社。主に、経理・管理、海外事業(この間ケニア、香港勤務)、企画、炭素繊維事業等に従事。1999年東レ(株)を退職し、7年間中小企業で働く。

概要:
40年前、思ってもみなかったアフリカの地に派遣され、短期間でしたが、公私に亘って様々な経験をしました。仕事、日常生活、病気、旅行、関わった人達のことなど、できる限り思い出してまとめたので、写真をベースにありのままの体験を紹介するつもりです。

事務局だより(2017年11月23日)

前回11月の講演会では、ロシア革命100周年を踏まえて、表象としての革命を映像論の立場から検証していただきました。革命そのものよりも、革命にともなって起こった内戦が、赤軍・白軍の立場の是非を越えて、いかに国民に痛ましく記憶されてきたかを改めて認識させられました。
次回12月は、オーストリアとイタリアの国境にまたがるティロール(チロル)地方をめぐってお話しいただきます。国境に分断された人々の歴史と現在について伺います。
どうぞ奮ってご参加ください。

年明け1月の講演会は、14日(第2土曜日)に開催予定です。東アフリカのケニアを中心としたお話を予定しています。2月はアメリカ史ご専攻の講演者からお話を伺う予定です。
詳細は追ってお知らせいたします。
  


晩秋の手続きを踏まずに、季節がぽんと冬へ飛び移ってしまったようです。冷え込む日が続きますが、師走を前に風邪を召しませんように暖かくお過ごしください。

―木枯らしに真珠の如きまひるかな(川端茅舎)

第146回講演会のお知らせ

ティロール(チロル)の伝統としての射撃文化-アルプスの「伝統」を通して見る国境紛争

日付: 2017年12月16日(土)
時間: 16:00 – 18:00
場所: 渋谷アイビスビル10階 (エレベータで9階へ上がり階段でお越しください)

講師:
鈴木珠美氏(東京外国語大学研究員)
千葉県出身。早稲田大学にて西洋史を、東京大学にて地域文化研究を専攻。大学在学中に、ヨーロッパの多言語地域における民族紛争や国境紛争に関心を寄せる。イタリア語圏とドイツ語圏の境界であり、オーストリアとイタリアにまたがるアルプスのティロール(チロル)地域の現代史を研究対象としている。

概要:
イタリアの北東部とオーストリアの西部の国境をなすのは、アルプス山脈中のブレンナー峠である。この峠の南北にまたがる地域は、双方ともティロール(チロル)と呼ばれている。北部、南部ともにハプスブルク君主国の支配下にあったが、第一次世界大戦後、イタリアがアルプス山脈の南麓側のティロールを領有した。後にこの南側の地域は、南ティロールと呼ばれることになる。この地域の住民の大半を占めたのは、北側のティロール同様ドイツ語をはなす人々であった。
国は異なるものの同じ言語を話す人々には、共通する慣習や伝統がある。今回は、この伝統のうち「射撃」を取り上げる。一見、地域の伝統行事に随行し、華やかなパレードを披露する伝統維持団体であるが、特に南ティロールの射撃協会は、地域分裂の歴史を反映し、オーストリアへの復帰といった独自の政治的主張を展開する団体でもある。本報告では、この射撃協会を例に国境によって隔てられた地域がたどった複雑な20世紀の歴史を紐解いていく。

事務局だより(2017年10月26日)

 前回10月の講演会では、南信州の阿南町和合地区に移り住み、集落支援員として「地域のこし」のために奮闘する講演者をお迎えしました。都市中心のグローバル化が地方社会を置き去りに進むなか、村落の丁寧な暮らしと、住民が伝承する生活に密着した文化の豊かさを活き活きと語っていただきました。東京在住の阿南長出身者の皆様にお集まりいただけたことも、大きな喜びでした。
次回11月は、ロシア革命から100年を迎えることから、ロシア映画を専門とする講演者をお迎えして、映像論の視野からロシア革命を論じていただきます。
どうぞ奮ってご参加ください。

12月の講演会は、16日(第3土曜日)に開催予定です。南チロルを中心としたお話を予定しています。講演会終了後には、恒例となっている忘年会を催します。こちらも奮ってご参加ください。
詳細は追ってお知らせいたします。


行楽シーズンを迎えながら、あいにく天候に恵まれない秋の日々です。ただ地域によっては、五色霜林を迎えるのはまだこれから。柔らかな秋の日差しが戻り、皆さまが穏やかな時を楽しまれますように。

―秋の暮川の向うに子守唄(秋元不死男)

 

第145回講演会のお知らせ

ロシア革命100周年に寄せて:映画に刻まれた革命の表象を基に

日付: 2017年11月11日(土)
時間: 16:00 – 18:00
場所: 渋谷アイビスビル10階 (エレベータで9階へ上がり階段でお越しください)

講師:
佐藤千登勢氏(法政大学国際文化学部教員)
福島県生まれ。上智大学外国語学部ロシア語学科卒業。早稲田大学大学院文学研究博士課程修了。専門は文学理論・ロシア文学・ロシア映画。ロシア(ソ連)との初めての出会いは、子供の頃に聴いたショスタコーヴィチの「祝典序曲」(1947)。
著訳書に、『シクロフスキイ 規範の破壊者』(南雲堂フェニックス)、『映画に学ぶロシア語:台詞のある風景』(東洋書店)、タチヤナ・コトヴィチ『ロシア・アヴァンギャルド小百科』(共訳、水声社)。『ロシアNIS調査月報』(一般社団法人 ロシアNIS貿易会)に2014年12月号より映画コラムを連載中。

概要:
100年前の10月25日(旧暦)から翌日にかけて、世界初の社会主義革命がロシアで達成されました。
以来、11月7日(新暦)は革命記念日として毎年賑々しくかつ厳かに祝われてきたことは周知の事実です。しかし、ソ連が崩壊して社会主義の意義が損なわれたエリツィンの時代、この日は祝日ではあり続けましたが「和解と合意の日」と名前を変えました。1996年のことです。やがて第二次プーチン政権下では、革命記念日の影を引きずる11月7日が祝日から外され、代わりに、1612年にまで遡って、当時ポーランド軍に占領されていたモスクワがミーニンとポジャルスキー率いる義勇軍によって解放された11月4日を新たな祝日として設け、「民族統一の日」となっておりますね。この経緯ひとつをとってみても、今、ロシア革命100周年をどのように扱えばよいのか、どのように記念すればよいのか、ロシアの人々は戸惑いを感じるのではないでしょうか。国内では、この記念日を歴史的史実として懐古するような討論会、学会が開催されている様子はあまりなく、革命100周年に向けた歴史的出版物も目を引くものがありません。驚いたのは、革命期から1920年代初期にかけて開花したアヴァンギャルド芸術(絵画、映画、ロシア・フォルマリストの論考など)をめぐる展覧会や回顧展は、今年に入って其処彼処で開催され、関連書物が多く出版されていることです。ロシア革命の歴史的意義や功罪を問い直そうという試みや催しは、むしろ欧米や日本においてのほうが盛んである印象です。
さて、このたびは、歴史の専門家ではない私がロシア革命についてどんなお話ができるかと考えましたところ、ソ連時代から今日まで国内で制作されてきた映画には革命期のとりわけ内戦を背景にした作品が少なからずあることを思い出しました。これらの作品における革命の表象を通して、とくに革命に対する評価の逆転について着目し、映像の一部をみなさんと分かち合いたいと思います。

 

事務局だより(2017年9月27日)

前回9月の講演会では、お二方からお話しを伺いました。まず津山の洋学者(蘭学者)の系譜と仕事を辿ってご説明がありました。続いて、幕末から明治期を代表する洋学者のひとり、箕作麟祥による『万国新史』の世界史叙述の特色についてお話しいただきました。また、具体例として、ヨーロッパ各地における「農民・農夫」の位置や動向に関する記述を取り上げ、維新後日本の地租改正の動きとの関連を想定するなど、当時にとっての現代世界史をめぐる該博な知識の源にあった状況へも迫っていただきました。

次回10月は、地域おこし協力隊員として、長野県阿南町で活躍されている方を講演者にお迎えします。地域に移住し、衰退が言われるようになって久しい地方の文化、第一次産業、住民の暮らしのなかにある豊かさや可能性を地元民とともに模索してきた、実践者としての立場からお話しいただきます。

どうぞ奮ってご参加ください。

11月の講演会は、11日(第2土曜日)の午後4時から開催予定です。今年はロシア革命100周年に当たりますが、映像論の立場からロシア革命に言及していただく予定です。また、講演会に先だって、本NPOの年次総会も開かれます。

詳細は追ってお知らせいたします。


 

雲が空の高みに遠のき、大気が鮮度を増していくようです。秋は、様々な音まで粒だって響くような気がします。街で山野で、静かに耳をすませたくなります。

―足音の正しく彼女秋日和(星野立子)