「歴史文化交流フォーラム」解散のお知らせ

NPO-IF歴史文化交流フォーラム会員の皆さま

去る11月9日(土)に、第17回通常総会が開かれました。2018年度の事業報告ならびに会計報告が行われ、賛成多数で承認いただきました。また、すでにご承知のとおり、本NPOの解散に関する事項が審議され、4分の3以上の賛成を得て可決されました。

1988年に設立された「東欧文化フォーラム」に始まり、2002年11月の法人化から現在に至るまで、多くの皆さまのご支援とご厚誼をたまわり、本フォーラムを運営してまいりました。心より御礼申し上げる次第です。

NPOは解散いたしましたが、長い年月にわたって育まれてきた縁と絆は消えません。皆さまと再び、心楽しくめぐり合う日が訪れることを願っております。

2019年11月26日
歴史文化交流フォーラム事務局

訃報

1988年の第1回フォーラム海外交流以来、親しくお世話になってきたハンガリーのチャターリ・バーリントさんが病気のためお亡くなりになりました。
安らかなご永眠をお祈りいたします。

事務局だより(2019年8月23日)

7月の講演会では、東アジア地域におけるユダヤ人の歴史と活動についてお話しいただきました。日露戦争や第一次世界大戦、そして第二次世界大戦の時代に、アジアに居住するユダヤ人がどのように生き、日本といかような関わりを持ったのか、欧米中心のユダヤ史からは抜け落ちていた箇所に光を当てていただきました。また、近代以前からユダヤ人が住み着いていたという中国の開封や、20世紀前半に際立った経済活動を展開した上海に残るその足跡など、お見せいただいた写真も大変に興味深いものでした。

9月は、歴史文化交流フォーラムに属する世界史研究所が翻刻した箕作麟祥編『萬國新史』をめぐって、翻刻に携わった研究所を代表して3名の方からお話しをうかがいます。なお、この9月講演会をもって、本フォーラムの月例講演会は終了となります。

どうぞ奮ってご参加ください。


熱暑のつらさに吐息をもらしながらも、ふと気付かされる晩夏の気配には一抹の寂しさを覚えるこの頃です。

2004年2月以来続けてまいりました月例講演会も、会場となってきたビルの解体にともない、9月が最後となってしまいました。長くご支援いただいた皆さまのご支援ご厚恩に拝謝いたします。本フォーラムの講演会は終了しても、人の営みが積み上げる歴史や文化を経巡る私たちの好学の旅は続いていくことでしょう。別の場所、異なる機会で皆さまにお会いできる日が来ることを信じつつ。

―遠花火まだ一仕事残る街 (小沢昭一)

第164回講演会のお知らせ

「『萬國新史』の翻刻を通して(仮)」

日付: 2019年9月14日(土)
時間: 16:00 – 18:00
場所: 渋谷アイビスビル10階 (エレベータで9階へ上がり階段でお越しください)

講師:
南塚信吾氏、稲野強氏、木村真氏

講演者プロフィール:
南塚信吾 氏 世界史研究所所長、歴史文化交流フォーラム理事長
稲野強 氏  世界史研究所特別研究員
木村真 氏 世界史研究所研究員

概要:
 世界史研究所では、昨年夏に、箕作麟祥の『萬國新史』(1871-77)を翻刻し、自費出版しました。明治初期、江戸期の蘭学一辺倒から、英仏独露等の言語を通して得た情報を考察する洋学へと、知識の扉が大きく開かれました。箕作は卓越した語学力を活かし、数カ国語の世界史関連書籍を熟読消化して、当時としては驚くほど質の高い世界史を上梓することに成功しています。
 講演では、まず、同書が同時代に持った意義やその後の日本の世界史研究上に占める位置などを中心に、南塚信吾氏にお話しいただきます。次いで、同書のおもにバルカン地域の叙述をめぐって木村真氏が、さらにドイツやオーストリアの叙述について稲野強氏が、それぞれご専門の立場から検討してくださいます。

事務局だより(2019年6月21日)

 5月の講演会では、まずインド独立(1947)後の政権や経済政策の推移、印パ問題の大きな流れをご説明いただきました。さらに、講演者ご自身が多年に渡って撮りためた写真やビデオをもとに、移り変わる(あるいは変わらぬ)街や人の姿を重層的に示して貰いました。また、やはりこの3月に講演者が訪問された、日本ではあまりよく知られていないネパールの民主化運動の情報や、2015年の地震以降の様子も興味深くうかがいました。
 6月は通常の月例講演会にかえて、川越へのエクスカーションを実施いたしました。現地在住の本NPO会員によるご案内で、川越祭り会館や喜多院に加え、遊郭跡、お菓子屋だった古民家の内部など、一味違った小江戸探索を楽しみました。
 次回7月は、あまたあるユダヤ史研究のなかでも、数少ない東アジアのユダヤ人をテーマにお話を伺います。
 どうぞ奮ってご参加ください。
 8月は事務局の夏休みのため、講演会はお休みさせていただきます。次回は9月14日(土)16時から、箕作麟祥『萬國新史』の翻刻をめぐってお話しいただく予定です。
 詳細は追ってお知らせいたします。


 梅雨のさなか、重く水分を含んだ空気がからだに浸み込んで、汗に変わっていくような錯覚をおぼえます。夏の本番はまだ先ですが、そろそろ水辺や涼を楽しむ食が慕わしい季節です。体調を整えて、暴発する夏の光にそなえたいものです。

―清滝の水汲みよせてところてん(松尾芭蕉)

第163回講演会のお知らせ

「ユダヤ史のなかの東アジア」

日付: 2019年7月13日(土)
時間: 16:00 – 18:00
場所: 渋谷アイビスビル10階 (エレベータで9階へ上がり階段でお越しください)

講師:
丸山 直起(まるやま なおき)氏

講演者プロフィール:
丸山直起(まるやま なおき)氏
 1942年長野県生まれ。一橋大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。法学博士。小樽商科大学、国際大学をへて明治学院大学法学部勤務。明治学院大学名誉教授。
 専門は国際政治学。著書に『ホロコーストとアメリカ』(みすず書房、2018年)、『太平洋戦争と上海のユダヤ難民』(法政大学出版局、2005年)など。

概要:
 ユダヤ人、シオニズムそれにイスラエルに関して書かれた歴史書において東アジアが言及されることはほとんどない。欧米の多くの研究者が歴史の舞台に取り上げるのは地中海地域やヨーロッパである。たしかに東アジアのユダヤ人人口は無視しうるほどであり、ユダヤ人の運命を決めた重大事件はヨーロッパおよびその周辺で起きている。だが、東アジアは軽視されていい地域かというとそれは間違っている。強調したいことは、近代ユダヤ史のなかで東アジア、とくに中国や日本の重要性にもっと光があてられるべきであろうという点である。
 この視点からユダヤ人と中国、日本を中心とする東アジアとのかかわりについて、つぎの時期にわけて報告したい。
1 日露戦争期
2 第一次世界大戦期
3 ホロコースト期
4 戦後期

シリーズ「日本の中の世界史」の紹介

岩波書店のシリーズ「日本の中の世界史」の刊行が進み、今月までに全巻の刊行が終わる運びとなりました。ここに改めて紹介いたします。なお、世界史研究所にお申し込みいただきますと、著者を通じての購入の形をとることが可能です。

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6月エクスカーションのお知らせ

歴史文化交流フォーラムでは、6月は月例講演会に替えて、歴史や文化の現地を訪ねるエクスカーションを催すことにいたします。過去に、横浜開港資料館や江戸東京博物館などをめぐりおかげさまで好評を得ました。今回は、小江戸の異名名高い埼玉県の川越に出向きます。日程は下掲の通りです。

*日時と集合場所 6月8日(土)午後2時

川越一番街(蔵造りの通り)にある、大正モダン建築の埼玉りそな銀行前

(*集合地までは鉄道駅からバス、タクシー、あるいは散策がてら徒歩でお出で下さい)

*当日の予定

集合場所から、徒歩で近くの「川越まつり会館」に移動。当フォーラム会員で川越市住人でもある、高校世界史担当教諭の廣瀬和義氏にご案内いただきます。

その後は、現地の込み合いを考慮して、自由行動といたします。

徒歩15~20分のところに、江戸城から移築された建造物や五百羅漢等で有名な重要文化財の喜多院や、川越城本丸御殿があります。あるいはお店の多い蔵造りの通りでは、地ビールも味わえます。

 

事務局だより(2019年4月26日)

 4月の講演会では、近年深刻な課題として浮上してきたマイクロプラスチック問題をはじめとして、日本が抱えるゴミと環境の問題一般について、リサイクルのあり方やゴミ処理施設の現況等々、講演者独自の取材に基づいて詳しくご説明いただきました。我々が日々排出しながら無頓着になりがちなゴミの行方を、正確に把握し、社会に伝えようとする講演者のジャーナリストとしての使命感に圧倒されるお話しでした。
 次回5月は、この春にインドとネパールを視察してきた講演者の方から、両国それぞれの歴史的発展や関係、現況について語っていただきます。
 どうぞ奮ってご参加ください。

 6月はいつもの渋谷の講演会場を離れ、歴史や文化の現場を訪れるエクスカーションを行います。以前に、同様の試みを横浜と東京両国で行い好評を得ましたが、今回は埼玉県の川越へ赴く予定です。第2土曜日の8日に開催いたします。また、7月の講演会では、北東アジアにおけるユダヤ人をテーマにお話しいただきます。
 詳細は追ってお知らせいたします。


 5月の大型連休は一大行楽シーズンでもあれば、田植えの時期でもあります。長く海外で遊民生活をしていたころ、たまたま出会った同胞たちに、心に浮かぶ故国の風景について尋ねてみたことがありました。もっとも多く得た返答が「水田」でした。青々とした稲を立ち並べて平らかに広がる水田には、都市出身者まで含めて、我々の郷愁を誘ってやまない原風景があるのかもしれません。

―さをとめのあやめを抜て戻りけり(正岡子規)