NPO-IF 特別講演会「田中一生さんが遺してくれたもの」

「田中一生さんが遺してくれたもの」

講師
山崎 佳代子(やまさき かよこ)氏  「田中一生という人」
奥 彩子(おく あやこ)氏  (文学関係)
鐸木 道剛(すずき みちたか)氏  (美術史関係)
山崎 信一(やまざき しんいち)氏  (歴史関係)

司会
柴 宜弘(しば のぶひろ)氏

日時:2018年5月12日(14:00~16:00)
場所:東京都渋谷区渋谷2-17-3 渋谷アイビスビル10階(エレベーターで9階まで上がり、階段でお越しください)
参加費:無料

長年、東欧、バルカン、そしてユーゴスラヴィア研究を引っ張ってこられ、歴史文化交流フォーラム、ならびに世界史研究所の創立メンバーとしてその活動を支えてくださった田中一生さんを失って、すでに11年の歳月が経ちました。本会では、多岐にわたる田中さんの業績を、専門分野の講師の方々に振り返っていただくとともに、ベオグラード在住の山崎洋さんがご持参くださるボスニア・ヘルツェゴヴィナのテレビ局が制作したドキュメンタリー「田中一生の架けた橋(原題 Tanakini mostovi)」(上映時間約40分 英語字幕入り)を上映する予定です。田中さんのお仕事、お人柄を今一度偲ぶ機会になれば幸いと存じます。
どうぞ奮ってご参加ください。

事務局だより(2018年3月22日)

 

前回3月の講演会では、色丹島を中心に北方領土の現況についてご紹介いただくと同時に、行政や学校の現場における北方領土問題への取り組みとその問題点について詳しくお話しいただきました。国境や領土の概念、国際政治上の実践をめぐっても、質疑応答で熱心な議論が交わされました。
次回4月の講演会では、戦前、1935年の沖縄の庶民生活を写した貴重な写真をもとに、その民俗文化に光を当てていただきます。
どうぞ奮ってご参加ください。

5月の講演会は、26日(第4土曜日)になります。県境を越えた地域協力を進める三河(愛知県東部)と遠江(静岡県西部)と南信(長野県南部)、いわゆる三遠南信の取り組みについてお話しいただきます。6月は、日本の美術運動にも影響を及ぼしたクロアチアの彫刻家、メシュトロヴィチをめぐってお話しいただく予定です。
詳細は追ってお知らせいたします。


とりわけて厳しかったこの冬の寒さを忍んできた桜のつぼみが、かえってそれゆえに早くほころびはじめています。それぞれが抱く思いや希望の種子もまた、麗しく花開く春となるように願います。
まもなく3月ですが、講演会のある弥生3日は、副理事長として本NPOの発展に尽力された橋爪啓二さんの命日にあたります。春の到来は、別れの季節でもあることがせつなく想起されます。

―くるしくて はるかのはな は ひらくかな(野田誠)

第150回講演会のお知らせ

戦前期沖縄の人と生活――『沖縄1935』を読む

日付: 2018年4月14日(土)
時間: 16:00 – 18:00
場所: 渋谷アイビスビル10階 (エレベータで9階へ上がり階段でお越しください)

講師:
得能壽美(とくのう としみ)氏 (法政大学)
1957年静岡県清水市(当時)生まれ。日本大学大学院修了。都内出版社を経て、石垣市教育委員会に勤務。現在、法政大学大学院などで非常勤講師。著書に『近世八重山の民衆生活史』(2007)など、共著に『日本近世生活絵引 奄美・沖縄編』(2014)、『石垣市史 資料編近代8』「大浜町の歴史」(2017)など。

概要:
朝日新聞大阪本社の倉庫で発見された、1935年沖縄取材時の277コマのネガ。一般に戦前の写真は固まった集合写真が多く、また沖縄戦でほぼ焼失しただろうといわれているなかで、沖縄本島地方の広い地域にわたる庶民を生き生きと写し出した貴重な資料である。歴史・民俗の立場から、写された人々と生活を読み解いてみたい。
朝日新聞出版刊『沖縄1935』(2017年、1800+税)
朝日新聞デジタル「沖縄1935」http://www.asahi.com/special/okinawa/oldphoto/
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フェニキア・カルタゴ研究会 第4回公開報告会のお知らせ(2018年3月11日開催)

世界史研究所会員で、歴史文化交流フォーラムにおいても講演をしてくださったフェニキア・カルタゴ研究者の佐藤育子さんから、研究グループの公開報告会(2018年3月11日、東京都文京区:放送大学東京文京学習センター)の案内をいただきました。

詳しくはこちらをご覧ください

事務局だより(2018年2月21日)

 前回2月の講演会では、アメリカ合衆国から中国に渡った女性宣教師の日記や回想録などのエゴ・ドキュメントに基づき、20世紀初頭の「新しい女」が持った歴史的、社会的、国際的意味についてお話しいただきました。質疑応答では、歴史研究の方法論をめぐっても、活発な議論が交わされました。
 次回の講演会では、昨年北方領土(南千島)を訪問された講演者から、現在の現地の様子と領土をめぐる日ロ間の問題について、加えてソ連・ロシアの現代史にも言及いただきます。
 どうぞ奮ってご参加ください。

 4月の講演会は14日(第2土曜日)になります。朝日新聞の倉庫で発見された、沖縄の戦前の写真を素材に、沖縄の歴史や文化についてお話しいただきます。
 詳細は追ってお知らせいたします。


 真冬の寒気が行きつ戻りつする日々が続いています。ただ、雲のあわいから落ちる光さえ、徐々に春の明るさをまといつつあるように感じるこの頃です。
 まもなく3月ですが、講演会のある弥生3日は、副理事長として本NPOの発展に尽力された橋爪啓二さんの命日にあたります。春の到来は、別れの季節でもあることがせつなく想起されます。

―友情に悔いを残さず弥生尽く(阿部みどり女)

第149回講演会のお知らせ

北方領土を訪問して

日付: 2018年3月3日(土)
時間: 16:00 – 18:00
場所: 渋谷アイビスビル10階 (エレベータで9階へ上がり階段でお越しください)

講師:
石橋 功(いしばしいさお)氏
神奈川の県立高校で、世界史を中心とした歴史教育に携わる。近年、大阪大学共同研究員として、高大連携歴史教育研究会での歴史用語精選案に係わる。著書に『世界史をどう教えるか』(共著 山川出版2008年)、『世界史A問題集』(総監修 山川出版2015年)、 『世界史B問題集』(総監修 山川出版2015年)などがある。

概要:
主に昨年8月に訪問した北方領土の色丹島訪問について報告します。その中で日本の領土問題について言及したいと考えています。また同時にソ連・ロシアの現代史についても言及します。

中国東北部訪問の参加者を募集します

中国東北部(ハルビン、方正、瀋陽、撫順、大連)6日間訪問(2018年7月15日出発、7月20日帰国)が計画されています。予算は20万円程度の予定です。ご関心がおありの方は、お問い合わせ下さい。

お問い合わせ先
info@@npo-if.jp(※迷惑メール防止のため「@」を重ねています。ひとつ削除してください)

事務局だより(2018年1月24日)

 前回1月の講演会では、日本企業の駐在員として、家族と住みついたケニアの生活体験を当時の写真を交えながらお話しいただきました。高度経済成長期を経て、海外、特に発展途上の国々に進出していった企業人の公私の情景を興味深く拝聴しました。
 次回の講演会では、海外に渡ったアメリカの女性宣教師たちの日記や書簡といった個人的文書を踏まえながら、従来の大きな枠組みとは異なる相貌のもとに、国民や国家間の歴史についてご考察いただきます。

 3月の講演会は3日(第1土曜日)になります。北方領土(南千島諸島)をめぐるお話を伺う予定です。また、4月のテーマは沖縄です。
 詳細は追ってお知らせいたします。


 本年も皆さまのご指導ご鞭撻を請いつつ、本NPOを運営してまいりたいと存じます。どうぞよろしくお願いいたします。
 大寒以降、例年に比べても冷え込みの厳しい日が続いています。健康にご配慮しつつ、歳寒の生活をお楽しみください。

―雪をよろこぶ児らにふる雪うつくしき(山頭火)

第148回講演会のお知らせ

エゴ・ドキュメントからとらえるトランスナショナル・ヒストリー:アメリカ合衆国の女性宣教師が見た両大戦間期の国際関係

日付: 2018年2月10日(土)
時間: 16:00 – 18:00
場所: 渋谷アイビスビル10階 (エレベータで9階へ上がり階段でお越しください)

講師:
佐々木 一惠(ささきもとえ)氏
 現在、法政大学国際文化学部准教授で専門はアメリカ史です。ジェンダーの視点から宗教と社会運動を考える研究に取り組んでいます。昨年までは、20世紀初頭のアメリカ人女性宣教師の中国における活動に関する研究を行ってきました。アメリカ合衆国が帝国主義列強の一員として国際社会でのプレゼンスを高めるなか、プロテスタント教会による海外宣教活動が「グローバル近代」のリベラリズムやジェンダー・ポリティクスを内在化していった過程を分析した単著Redemption and Revolution: American and Chinese New Women in the Early Twentieth Century (Cornell University Press, 2016)を出版しました。現在は、20世紀転換期のニューヨーク市を事例に、20世紀転換期のアメリカ合衆国におけるプロテスタント教会と世俗主義の関係を分析することで、この時期におけるプロテスタンティズムの変容とアメリカ市民社会の再編の相互連関性を明らかにしていく研究に取り組んでいます。

概要:
 昨今、「大きな物語(メタナラティブ)」としての国民史(ナショナル・ヒストリー)や国家間の関係に注目した外交史や国際関係史を批判的に乗り越える試みとして、トランスナショナル・ヒストリーという分野の研究が進んでいます。今回の発表では、エゴ・ドキュメントと呼ばれる日記、書簡、自伝、回想録などの一人称語りの自己文書から、このトランスナショナル・ヒストリーにアプローチしていこうと思います。
 対象とするのは、アメリカ合衆国のプロテスタント教会の海外宣教師として、両大戦間期に中国に渡った女性たちです。彼女たちは、家庭ではなく外の世界で生きていくことを目指した、いわゆる「新しい女」でもありました。今回の発表では、拙著『Redemption and Revolution』を下敷きに、近代的な女性主体の形成と進歩史観に彩られた「大きな物語」との間の連関性・矛盾・齟齬を、女性宣教師たちの語りの中から探っていく予定です。